投稿者:キモスパげてぃ(故)
評価:★★★★★★★★☆☆(8/10)
title: ARCADIA
artist: yu-suke (feat.saori)
genre: 歌謡風味メロディックメタル
country: 日本(同人)
01 Brave Heart
02 Arcadia
03 桜散る空の下で
04 Fight!!
05 世界はあたしのためにある
06 Dark Angel ~月明かり照らす水晶に映る幻~
07 サヨナラ
08 Change Myself
09 Love
10 Dear My Fliend
11 Keep My Dream
<Review>
muzie・同人などで活動するサラリーマンギタリスト、yu-sukeによる3rdフルアルバム。
今作はボーカルに「桜散る空の下で(demo)」で見事な歌唱を披露してくれたsaoriを起用しています。『上手い』と『可愛い』を混ぜ合わせたような、それでいてヘヴィな曲にも溶け込める彼女の歌声は俺好みです。結婚したいと思います。
RPGのプロローグで流れそうな荘厳なイントロの#01でアルバムは幕を開け、ヘヴィだが耳に親しみやすいギターリフにsaoriの伸びやかなボーカルによって歌われるドラマティックなメロを乗せた#02に続きます。随所で見られるテクニカルなギタープレイはもちろんですが、聴き所はギターソロの途中で転調→泣きのツインギターのハモリでしょう。
#03は数年前にmuzieなどでdemoバージョンが公開されていた名曲のリメイクです。 ピアノとボーカルの絡みからドラムの合図で、hideっぽいギターリフに乗せて疾走した時点で高揚した俺の心は全裸で↑↑↑↑↑↑↑↑ぉぅぃぇ↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑(しね)。サビも日本人が好きそうなA級歌謡チックなメロディで裏打ち疾走するのですが、メロでもバックで凝ったギターリフを聴かせてくれるのがそこらへんのB級ジャーマンメタルとの違いですね。
ノリのよい#04で元気付けられた後は、どこぞの団長の主張のようなタイトルの#05へ続きます。またこれが良い。"ヘヴィかつ軽快"(アップテンポ)な曲調の中にも叙情的なメロを盛り込んでいるので、劇メロ好みなメタラー(俺か。)の心をがっちり捉えるでしょう。いやーわかってるね!yu-suke兄さん!
saoriの可愛さが散りばめられたノリのよい2曲が終わると、このサイトでも以前ピックアップした疾走曲#06がきます。Helloweenフォロワーを沸騰させるキラキラしたイントロから、アニソンっぽいドラマティックかつダークなメロディで疾走します。このメロ・世界観といい、saoriの声質を存分に活かした曲だと思います。yu-sukeの速弾きピロピロも相変わらず秀逸。
小室風シンセビートを効かしつつも泣きのメロディ,ピアノを入れた#07、明るいメロだがやたらヘヴィな#08、泣きのメロディを効かせたわりと大衆的な8ビート(たぶん)ロック#09を挟んで疾走曲#10がきますが、ただの疾走曲で終らせないのがyu-suke氏。止まったり爆走したり大忙し、「やっぱりこういう曲はsaoriの歌声にベストマッチだぜ」なメロを助長させるバッキング、そしてやはり超絶技巧ギターソロ、そして巧みなツインGハモリにも悶絶。
終焉を飾るアコギを全面に押し出したバラード・#11はなんとyu-suke氏が歌っています。なぜ!?しかも普通に歌ったらそこそこ上手そうなのにヴィジュアル系歌唱法なのはなぜ!?
そんな感じでまさにクサメタラーにとって「最強ォゥ」の4文字が相応しい名盤は幕を閉じるのですが、わがまま言うと「In The Air」や「Nightmare」のような悶絶系バラード曲が欲しかったのと、あと全体的にギターバッキングが重すぎるというか音質が篭っていて、リードギターやボーカルが薄れてしまっていたのが悔しいです。
いやーそれにしても、期待していたとはいえ個人製作でここまでやるとは…。最近の同人ワークはプロに負けない勢いと能力とクオリティがありますなー。もし彼らが生ドラム入れて、プロ契約とかしたりしちゃって音質・クオリティともども大幅に上げてしまったら、ヨーロッパのB級メタルバンドが売れなくなるでしょうね。
今度は「Missinng...~Never End」を歌つけてリメイクして欲しいかなーなんて。
…かなーなんて。
~BEST TRACK~
06 Dark Angel ~月明かり照らす水晶に映る幻~
⇒ソロパートもさながら、サビのギターバッキングも練られていて格好いい。終り方もX Japanっぽくて好き。これからもこういう曲を作ってほしいですな。
試聴:http://www.vgmdb.net/db/albums.php?id=7057